ドローン空撮で乗り越えるべきハードル

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近年ドローンで撮影された映像がよく利用されるようになってきました。映画の撮影からドラマの撮影、ロケ番組などテレビ業界では必須な撮影方法となっております。また、InstagramなどのSNSでもドローンによる空撮映像をよく見かけるようになってきました。 そのような映像や、写真をSNS等で見かけると、自分でもドローンで撮影してみたいなと考えるかと思います。しかしドローンでの撮影を行うには、多くのハードルを乗り越えなければなりません。今回はその乗り超えなければならないドローン撮影のハードルをご紹介いたします。

ハードル①ドローンの購入

ドローンの価格は用途によって様々です。
ただ「飛ばしてみたい!」という方は、比較的安く1万円前後で購入が可能です。
しかし、「インスタ映えするような綺麗な映像や写真が撮りたい!!」という方は上記のような安価なドローンでは満足できません。

満足できない理由①カメラの性能が低い。
カメラの性能が低いため、綺麗な写真や動画の撮影が不可能です。
安いドローンだとカメラが機体にくっついていてジンバル(ブレ補正機能)がついていないものがほとんどです。つまり、機体自身の生み出すブレや、風によるブレを補正できずブレブレな映像になります。撮影できる画質も低いです。

満足できない理由②バッテリーの性能も低い。
バッテリーの性能が低いという事は、飛行時間がかなり短く綺麗な映像を撮影する時間が足りない!という事になってしまいます。飛行性能も低いため、事故が起こりやすくなります。

インスタ映えするような映像が撮れるドローンを購入する場合、5~20万円の出費は覚悟しておいた方がいいでしょう。本格的な映像が撮りたい場合はさらに多くの費用がかかります。

また、ドローンには車のように保険が存在します。
空を飛行するドローンは、落下した場合の危険があります。人に当たってケガをさせてしまったり、他人の所有物に当たって傷をつけてしまった場合、多額の賠償金を支払うことになります。
ドローンの保険に加入していれば、それらの事故が起きた際に保証をしてくれるので、入っておいた方が安心してドローンを飛ばせます。
つまりドローンの機体本体の購入費用に加え、保険加入費用がありさらに最初の出費が大きくなります。
※保険には2種類あり、損害賠償保険と機体保険があります。
 損害賠償保険は、対人対物への事故の補償。
 機体保険は、事故時の機体本体の補償になります。
 2種類あるので、加入する保険には注意が必要です。
※ドローンの保険は自動車保険とは別です。同じ保険でまかなうことはできません。

ハードル②ドローンの操縦

ドローンを購入し、いざ飛ばそうと思っても思った通りに飛ばせない・・・。
なぜなら、ドローンの操縦は下記のような送信機を利用して、右手と左手で上昇や旋回、前進などの操縦を行い、カメラの操作(上下にカメラを動かす)は、また別の指で行うためです。


GPS機能のあるドローンでない場合、どう操縦したらいいかわからずのまま機体が勝手に移動してしまい、ぶつかって破損という事になりかねません。
もし、ドローンが届いてもすぐに飛ばそうとせず、まずはしっかりと説明書や飛行方法を理解してから飛ばすようにしましょう。

操縦が簡単なドローンはないのか?

基本的にドローンの操縦方法に差はないです。しかし、操縦のしやすさには差があります。
操縦のしやすいドローンには、だいたいGPS機能が付いています。GPSがついていることにより、自動で空中静止してくれます。ドローン購入の際には、GPS機能の有無も注目するといいかと思います。

ハードル③法律

最後に一番高いハードルの法律です。
まず、一般的な常識として200g以上のドローンは航空法の規制対象となります。
航空法は下記の図をご覧ください。

また、200g未満のドローンでも小型無人機等飛行禁止法、道路交通法、民法、個人情報保護法など多くの法律が関わってきます。
上記法律を犯した場合は、ドローンの購入費より高額の罰金が課せられることもあるので、法律に関する勉強もしっかりと行ってから飛行を行いましょう。
各種法律や各地の条例、土地管理者の許可等、法律関連で覚えるべき知識は多くあり、ドローンの飛行を行う際一つ一つチェックする必要があります。

初めての空撮におすすめのドローン

上記空撮で乗り越えなければならないハードルを読んだ方は、どんなドローンでどこで飛ばせばいいの?と思うかもしれません。
下記に空撮におすすめのドローンとおすすめの場所、時間帯を紹介いたします。

おすすめドローン

DJI Mavic mini

なぜおすすめ?

重量が199gで、ジンバル機能があり、GPS+ポジショニングセンサーでの位置補正もついており、2.7Kでの動画撮影が可能なためです。
199gという事は、航空法適用外です。
また、ジンバル機能がついているため、ブレのない映像の撮影が可能です。ただし、199gという事で、強風には強くないので、注意して飛行させましょう。
保険についてはDJI社のドローンは1年間無料なので、初期費用面も安心です。(無料なのは賠償責任保険のAプランのみです。詳しくはこちらをご覧ください。)
価格も機体+送信機で5万円と安価なドローンと比べたら高額なのですが、この性能であれば納得の価格です。

どこでいつ飛ばす??

Mavic miniであれば航空法適用外なので、航空法で規制されている区域での飛行が可能です。なので場所も選びやすくなると思います。
私はいつも、自宅の庭や早朝の海や、川などで飛ばしています。早朝だと人が少なく許可も取りやすいのでおすすめです。
※200g未満でも小型無人機等飛行禁止法など他の法律は関わってくるので注意が必要です。
※飛行する際は、土地の管理者への許可は必ず必要となります。ご確認ください。

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