ドローンが活躍する分野とは?
空を飛ぶドローンには様々な活用方法があります。
今回は、どのような仕事でドローンが利用されているかご紹介いたします。
▶空撮
まずは、皆さんご存知の空撮。
ドローンが登場するより以前は、空撮といえばヘリコプターやセスナ等から行っておりました。そのため、空撮を行うには大きな費用がかかり、空から撮影された映像というのはあまり多くありませんでした。
しかし、ドローンの登場により空撮は一気に身近なものとなりました。
ドローンが空撮を行うことにより、空撮にかかる費用や手間が一気に抑えられました。近年のドローンは安定性やカメラ性能の向上により、今では撮影現場に必須のアイテムとなっております。また、ヘリコプターでは撮影が不可能な障害物の多い場所などでも撮影が可能となったので、より迫力のある映像が撮影できるようになりました。
▶農業
ドローンは農業分野でも活躍の幅を広げています。農業分野での主な活用方法は、農薬の散布です。農薬を搭載したドローンを飛行させ、上空から農薬を撒くことができます。現在、人手不足が問題視されている農業分野ですが、ドローンの登場により、ドローンが人手不足の解決の糸口になるかもしれません。
また、ドローンは上空から作物の育成状況を把握する精密農業も近年注目されています。特殊なカメラをドローンに搭載し、撮影を行うことで、光合成活動が活発に行われているかの判定を行うことができます。
判定ができると、どこに多く農薬を撒くか、病気にかかっていないか、肥料が不足していないかなどの判断材料となります。つまり、従来の方法より作物の品質の向上や安定化、収量の工場が見込めます。
このように育成された作物はブランドとして売られています。
https://www.pix4d.com/industry/agriculture
出典
※精密農業とは、作物のデータを収集し解析することで作物の収量及び品質の向上を図るなど、科学的に作物を管理する手法です。
▶スポーツ
ドローンはレースも行われています。ドローンのレースとは、時速100kmを超える、ドローンが一定のコースを周回し、順位を競うスポーツです。操縦者はゴーグルを装着し、ドローン視点で操縦を行うので、実際にドローンに乗って操縦しているような感覚で操縦ができます。
ドローンレースでは、LEDを使用した機体やコースが多く、近未来感を味わえるため、実際に操縦するだけでなく、観戦としても人気が高くなっています。
スポーツ分野においてはまだ、競技人口は多くありませんが 近年人気が高まっており、新規参入がしやすい分野かもしれません。
▶測量
ドローン測量とは、空から地上の様子を撮影、データ化し、ソフトで3Dモデルの作成を行うことです。
ドローンが人工衛星や気圧計などから位置情報や高度情報を取得し撮影データと組み合わせることで、点群データの作成を行います。また、ドローンが撮影した大量の写真を組み合わせることで、オルソ画像の作成も行います。
ドローン測量は従来の方法と比べ、広範囲の撮影を素早く行えることに加え、人の入れない場所にもドローンを飛ばすことができるため、今まで測量が難しかった場所でも、手軽に測量ができるようになりました。
ドローン測量のメリットは、やはり時間とコストが抑えられることです。測量範囲が広大になればなるほど、時間とコストは削減できます。また、同じような空からの測量としてセスナからの測量もありますが、ドローンの方が安価で測量が可能です。
▶点検
ドローンが将来的に一番伸びる分野と言われているのが、ドローンを利用したインフラ点検です。
橋梁やコンビナート、トンネル、太陽光パネルなど、様々な点検で活用されるといわれています。ドローンを利用した点検も赤外線カメラを搭載し、点検を行います。赤外線カメラをを使用することにより、温度差から内部の剥離などを確認できます。太陽光パネルでは、上空から簡単に活動していないパネルの把握が可能です。
また、2019年に国土交通省が橋梁定期点検要領を改正し、【近接目視点検】の項目が【近接目視と同等の情報が得られると判断した方法】で点検してもよいと定めたため、ドローンによる点検がより注目を集めています。
従来の点検方法に比べ、点検費用や工数共に大幅に削減ができ、人が直接見る必要がないので、安全な点検が可能です。
▶物流
物流分野では、ドローンによる荷物の配送がメインとなり、ドローンを操縦しない人でもドローンが今後身近な存在になりうる分野です。まだ、法整備の途中なので実用段階ではないのですが、数年後にはドローンでの荷物の配送が開始されると言われています。
また、ドローンによる棚卸も現在開発が進められています。RFIDタグを使用し、倉庫内の荷物の上空を飛行するだけで棚卸が終わるような開発・実験が現在進められています。
▶イベント
ドローンを利用したイベントとは、夜空にLEDを搭載したドローンを大量に飛ばし隊列を組ませることで、上空に光のアートを作り出します。地上から見るとまるで花火のようにドローンが光っており、今後はイルミネーションの一部にドローンが使われてくるのが当たり前な世界になってくるかもしれません…。